2010/01/30
ルノワール展記念 地球に残したい5作品<5>
Iさん(女性)からの5点です。ちなみに<3>のNさんも女性です。
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メッセージ:私が残したい5点
1.ミレー「晩鐘」→祈りのシーンが謙虚な厳かな気持ちにリセットしてくれます。
2.フェルメール「デルフトの眺望」→大好きなフェルメールからの1点。
3.ラトゥール 「大工聖ヨセフ」→手のひらに光りが透き通って、温かい気持ちになります。
4.コロー「モルトフォンテーヌの思い出」→ただただ美しい景色に魅了されます。
5.デュフィー「オーケストラ」→音楽が聞こえてきそう。デュフィーの音楽をモチーフにした絵からの1点。
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ミレーの晩鐘、この作品意外に小さいんですよね。でも大きく感じる。それってすごいことですよね。
フェルメールのデルフト風景は、私たちの飲み会の席でも一押しでした。
「オランダからはたとえゴッホもレンブラントもすべて渡しても、これだけは宇宙人には渡せない」と力説する人がいて(笑)、彼の迫力に降参。しぶしぶゴッホとレンブラントは差し出すことになりました。(笑)
「大工聖ヨセフ」はいいですよね。父の仕事を手伝う健気なイエスの姿に「ほろり」です。イエスは20代で目覚めるまでは、父の仕事を継いで大工になるつもりだったようですね。
コローの「モルトフォンテーヌの思い出」は銀灰色の諧調が抜群です。
またまたデュフィーです。ほんと音が聞こえてきそう。ところでIさんはこの絵からどんな音を聞いているのですか?
結城昌子
コメント
追伸
デルフトの眺望。
ゴッホを差し出す事の是非はさておき(笑)。
街並みの光と陰のコントラスト。広くとった空に陽光を白く反射する雲と、頭上近くの暗い雲底の表現、いいですね。
でも、改めて驚いたのは運河の水面の描写です。運河をじっくり観ていくと、フェルメールは運河にも手を抜いていない。運河になりきってる。そんな感じがします。
この5点を選んだIさんからメールがありました。
Iさんがデュフィのこの絵から連想するのは、リムスキー=コルサコフ 交響組曲「シェエラザード」op.35だそうです。
私はと言えば、演奏前の調律の音が聞こえてきます。ことにバイオリンやチェロの音。
これから演奏が始まる。この時間がわくわくして好きです。
ミレーの晩鐘。
真っ先に5作品の中に加えようかと
思った作品でした。宇宙人が攻めてきても、祈りの姿は不滅ですね。
大工ヨセフ。
灯に白く浮かびあがったイエスの横顔。これとは対照的に、悲しげな表情のヨセフ。沁みます。