2011/01/13
1月22日 長崎県美術館で
長崎県美術館で1月21日から開催される
「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」展オープン翌日の
土曜日の昼下がり、講演させていただくことになりました。
スイスのヴィンタートゥールという町は
小さいながらも裕福で、貴重な西洋名画をたくさん所有しています。
そんな町の雰囲気をちょっぴりお伝えしながら
私の名画とのつきあい方をお話しするつもりです。
雪なんか降ったらどうしよう。。。などと心配しながら
はじめて訪れる長崎の町、皆さまとの出会いを楽しみにしています。
お時間のある方はお寄りいただければ幸いです。
結城昌子
2011/01/13
大正イマジュリィの世界(年始め展覧会巡り3)
渋谷の松濤美術館の「大正イマジュリィの世界」展に行ってきました。
上の画像はその図録の表紙です。夢二の作品ですね。
今年から来年が大正百年のメモリアルイヤーだそうです。
ミュンヘンの「青騎士」もそうですが、ちょうど百年前ころは
モダンな意識がひろがった時代。絵柄が抽象化されていくプロセスが
手に取るように分かって、そのくすぐったい感じが面白いです。
大きな展覧会ではありませんが、竹久夢二、杉浦非水、小林かいち、
橋口五葉、高畠華宵、富本憲吉などのささやかなデザイニングに
興味のある方にはひきこまれる催しだと思います。
結城昌子
2011/01/13
モネとジヴェルニーの画家たち(年始め展覧会巡り2)
東急Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている
「モネとジヴェルニーの画家たち」展に行ってきました。
19世紀の終わりから20世紀初頭にかけて
ヨーロッパのさまざまな場所に芸術家村ができたことは
知っていたけれど、モネの住むジヴェルニー一帯が
そうなっていたことは知りませんでした。
ジヴェルニーのアトリエの復興にはアメリカの人たちの
大きな後押しがあったとも伝え聞いていましたが、
当時この村にアメリカ人画家を中心として
こんなにたくさんの画家が集まっていたとは。。。
近くの村ヴェルノンにはあのボナールもマルトと暮らしていました。
ひきこもりがちの二人の画家には
どのような交流があったのか、興味がそそられますね。
結城昌子
2011/01/12
青騎士展(年始め展覧会巡り1)
謹賀新年。
今年の展覧会始めは青騎士展です。
魅力的な絵が並んだ展覧会(三菱一号館美術館)でした。
昨年の暮れ、子どもたちと「クレーに挑戦!」していたこともあり
カンディンスキーの抽象作品はよく頭の中に浮かんでいました。
ところが、いざ行ってよく見ると、抽象になる少し前の作品が
どれもとても面白く感じられます。
「よかった。マッケとかもう少し見たかったな」と後で感想を
ミュンヘンのレンバッハ美術館に行ったことのある友人にもらすと
「ミュンヘンに行ってほしい」「あんなもんじゃない」とのこと。
有名なこの美術館に行ったことのない私は、にわかにミュンヘンに心が
飛んでしまいました。
それにしても「印象Ⅲコンサート」のピアノ状の黒い色面の左右の白が
会場の柱だったなんて、まったく知りませんでした。そうなんだ。
絵をみながらのパワーのON・OFFは今年もやっぱり楽しい。
結城昌子