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2014/10/02

サントミューゼ

今日、長野県上田市の
交流文化芸術センター・市立美術館が
サントミューゼという愛称で開館しました。
ここは音楽ホールと美術館がひとつの敷地におさまり、他にもスタジオや会議室、和室や市民ギャラリー、子どもアトリエまで完備していて、それらが直径100mの芝生の広場を半周する交流プロムナードでつながっているというスケールの大きい施設です。
私は施設等運営管理計画美術館検討委員のひとりとして
計画検討に参加しました。
開館の式典後、設計された柳澤孝彦先生
(東京都現代美術館等の作品がある)が
私につきっきりで館の中を案内してくださいました。
地元の木材をふんだんに使った外装と内装は素晴らしいの一言です。
ホールの音を研究した内装も上田の木で包まれ、
高音と低音の周波数による響きの違いまで考えぬいたデザインに驚きました。
建築に限らずデザインは用途を考えるので当然といえば当然なのですが、
これほどの細部にまで使う側に立った(しかも美しい)作品は
心を激しく揺さぶるものがあり、深く考えさせられました。
建築はやはり様々な知恵の集積なのですね。
ueda3.jpg
ホールの内装です。写真ではわかりにくいのですが、
地元の木材が惜しげもなく使われています。
ueda2.jpg
記念式典では写真の和太鼓演奏のほか、横笛、吹奏楽、合唱、コカリナ演奏という様々な音色が流れましたが、どれもとてもいい音がして迫力満点。ホールはやはり音がいいことが一番ですね。
上田の皆さん、開館おめでとうございます。
この場所で、素敵な活動の輪が広がっていきますように。
柳澤先生、お疲れ様でした。
記念すべき建築物がまたひとつできましたね。
ueda1.jpg
上田に行く機会があれば是非覗いてみてください。
ちなみに美術館では今、創作版画の祖、「山本鼎のすべて展」を開催中です。
結城昌子

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