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2012/08/17

サライで連載します「日本美術の技」

今月号から小学館の雑誌「サライ」で連載を始めました。
日本美術の技 という連載です。第一回は「表具」。
SARAI_9.jpg
日本美術は欧米の芸術家のように個人の名前や主張を前面に出すことなく、
協力し合った職人技があってこそ、と感じてきました。
もちろん作家それぞれの力もありますが、
実はそれを下支えする職人の技によってより堅牢に、豪華に、美しく、
完成度を上げていると思うのです。
作品は、時代の気分だったり、ちょうど手に入れた道具だったりに
触発されることも多いと思うのです。
よしずの掛け軸のなかで風に揺れるとぼけた金魚。
神坂雪佳の「金魚玉図」がもし額装だったら・・・、
風情が違っていたかもしれませんよね。
そんなことを考えながら、
今回は長野県、上田市にある「清蘭堂」さんを訪ねて
表具について教えていただきました。
良かったら店頭でみてください。
ちなみに次回は京都、嵯峨野に青貝による「螺鈿」を訪ねます。
結城昌子

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