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2012/09/01

あなたに夢中

『あなたに夢中ー女優 田中好子に魅せられて』(講談社)
という本の装幀をお手伝いしました。
著者はキャンディーズのスーちゃんのファンだった頃から
35年間、ずっとそばにいたマネージャーの丸尾由美子さんです。
「わたし、あと何年くらい生きられるかな?
もしわたしに何かあったら、まるちゃん本を書いてね」
田中好子さんのこの言葉に応えるために書かれた心温まる本です。
tanakayoshiko.jpg
丸尾由美子さんにお会いした時
「まだ、彼女はオーストラリアに行っているような
気がして・・・。(田中好子さんはオーストラリアが好きで、
よく行っていたそうです)」
と語ってくれました。
テレビや映画では見られない田中好子さんの魅力が
ずっしりつまったチャーミングな本です。
スナップ写真もたくさん載っています。
今日発売です。ぜひ店頭で手にとってください。
結城昌子

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2012/09/01

ビーズ イン アフリカ

家庭画報の美術欄の取材で、
現在、神奈川県立近代美術館葉山で開催中の
「ビーズ イン アフリカ」展を訪ねました。
「綺麗」のひと言では片付けられない秘めたるパワーに
ぐぐっと惹かれました。
会場には、現代の日本でも充分似合いそうなキュートな物から、
ちょっと不気味な物までがずらりと並んでいて、
ビーズに関心のある人も、プリミティブアートに関心がある人も
楽しめそうです。
b1.JPG
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休館日だったため、貸し切り状態での撮影でした。
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こんな厳つい男の人が小さな小さなビーズを拾っている姿。
ちょっと微笑ましいでしょ。
ちなみに私もビーズのアクセサリーは大好きで、
なかでもヴェネツィアで手に入れたアットンブリの物は
気に入っていて、3個も持っているんですよ。
葉山のこの美術館を訪ねるのははじめてですが、
海辺に建っていて、ちょっとしたリゾート気分も味わえます。
海水浴を楽しむ人たちも多く、のどかな一日を満喫しました。
結城昌子

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2012/08/17

サライで連載します「日本美術の技」

今月号から小学館の雑誌「サライ」で連載を始めました。
日本美術の技 という連載です。第一回は「表具」。
SARAI_9.jpg
日本美術は欧米の芸術家のように個人の名前や主張を前面に出すことなく、
協力し合った職人技があってこそ、と感じてきました。
もちろん作家それぞれの力もありますが、
実はそれを下支えする職人の技によってより堅牢に、豪華に、美しく、
完成度を上げていると思うのです。
作品は、時代の気分だったり、ちょうど手に入れた道具だったりに
触発されることも多いと思うのです。
よしずの掛け軸のなかで風に揺れるとぼけた金魚。
神坂雪佳の「金魚玉図」がもし額装だったら・・・、
風情が違っていたかもしれませんよね。
そんなことを考えながら、
今回は長野県、上田市にある「清蘭堂」さんを訪ねて
表具について教えていただきました。
良かったら店頭でみてください。
ちなみに次回は京都、嵯峨野に青貝による「螺鈿」を訪ねます。
結城昌子

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2012/08/16

子どもとアート 椿山荘

8月のはじめに東京、目白の椿山荘でワークショップをやりました。
このワークショップは椿山荘の主催で、朝日小学生新聞が協力しています。
今回は小学生の子どもたちが「ピカソに挑戦」。
私はこのテーマで子どもたちと、何回もワークショップをやっていますが、
今回はお父さんも、お母さんも参加してくださいました。
内容をちょっとご紹介しますね。
ピカソの肖像画はそっくりに描くことが大切ではなかった。
その人らしく描くためにあっちからも、こっちからも見て、
その人のその時の心まで描きとろうとした。
人の顔はひとつではない。
同じ人が泣いたり、笑ったり、怒ったり・・・。
全部その人なら、そのまま描いてしまおう。
そっくりに描くよりずっと伝わる・・・って思ったに違いない。
私の「ピカソの絵本、あっちむいてホイ!」は
そんな思いからできあがりました。
で、今回は自画像に挑戦。もちろんピカソのように。
泣いた顔、笑った顔、怒った顔をひとつにする。
いつもハッとさせられる作品ができあがります。
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ねっ、優しい雰囲気、出ているでしょ。
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このワークショップのもようは
andkidsのほうでみてください。
結城昌子

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2012/08/16

その後の100人名画

昨日大塚国際美術館の方から連絡があって、
ボッティチェリのヴィーナスに挑戦する大作100人名画は
(ふたまわりほど小ぶりのキリコ作品も同様に)
早くも5枚目が完成したそうです。
様子はここから。
そういえばこの夏も美術館ボランティアの方々が
大活躍しています。
分かりやすい解説が毎日繰り広げられているそうです。
私も解説を聞かせてもらったんですが、
自由で楽しくて・・・美術作品を愛する気もちが
じーんと伝わってきました。
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大塚国際美術館でボランティアの方々と一緒に撮った写真です。
結城昌子

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