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2012/12/12

「世界の名画」新春オルセースペシャル よかったら見てやってください。

パリに行った訳を書くのを忘れました。
実はリニューアルしたオルセー美術館をテレビで私が
案内するって感じの番組です。
ずぶの素人のくせに、大それた出演なんです。(笑)
聞いてみると出演者がほぼ私ひとりらしいんです。
そんな大役を私に頼むんですから恐れを知らない方々もいるもんです。(爆笑)
私にできるかな? と、半信半疑だったんですが、
内容を聞いているうちに好奇心がもりもり沸いてきて、お引き受けしてしまった次第。
で、パリって訳です。
でも、いざ現場に立ってみると楽しかったです。
大好きな友だちにまた会えた気もしたし、新しい家に招いてもらったようでした。
壁面がぐっとシックになった印象派作品は、見え方が少し違っていました。
ゴッホやゴーガン作品が独立した部屋に収まっていたり。
121203.jpg
現地では、好きなことを話していいと言われて、たくさん話したんですが、
ほとんどカットされてしまうんだろうな・・・などど思いながら(笑)、
思ったままを語りました。しかもカメラ目線で!
このカメラ目線ってのがどうしても照れてしまう私には
無理無理って思ったのですが、このブログを訪れてくれている、
アートが大好きな皆さんのことを思い浮かべたら(これ本当のこと)、
案外できるじゃないですか。(笑)
どんな番組になるのか私には分かりませんが、よかったら見てくださいませ。
番組制作者の皆さま、お世話になりました。
ありがとうございました。
1月2日、夜9時〜 BS朝日 「世界の名画」新春オルセースペシャルです。
結城昌子

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2012/12/12

嬉しいメールありがとうございました。

帰宅したら私の「ゴッホの絵本」や「モネの絵本」を美術館でみつけた・・・
と嬉しいメールをいただいていました。
5歳と13歳のお母さんがお子さんと一緒に愉しんでくださっているのが
とても嬉しいです。
うがいさんありがとうございました。
うがいさんのブログのアドレスです。
http://ameblo.jp/ugaiemi/entry-11424942705.html
コメントも多くて、私あらためてジーンとしました。
このシリーズはたくさんの方々に読んでいただけて、本当に幸せ者です。
当初は「名画は遊んでくれる」なんて、なんてことを・・・
などと言われたりもしましたが(笑)、今では本当に
名画が身近になったな〜と思います。
私はいつも折に触れ言っているのですが、
いい絵はいい友だちのように時に絶大な力をくれます。
小さい頃から親しんでいることは、いい友だちを持つことに似ていると思うのです。
人生がちょっぴり豊かになると感じています。
先日の番組、ザ・プロファイラーの中で、岡田さんがゴッホの絵を
「ぐるぐる」と言っていますが、
おお、私の「ゴッホの絵本 うずまきぐるぐる」を見てくれたんだと
びっくりでした。(笑)
そういえば、私、調子に乗ってまたテレビに挑戦してしまいました。
「世界の名画」新春オルセースペシャルという2時間番組です。
結城昌子

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2012/12/12

フランス、パリ

先週まで11日間、久しぶりにパリに行ってきました。
パリはまさに第二のジャポニスムと言いたいような
日本ブーム。といっても和食ブームでした。
なんと、和食の店がマクドナルドの店舗数を抜いたそう。
なんちゃって寿司も含めて、どの店もフランス人の客で賑わっていました。
健康ブームとトレンドのひとつとして和食を食べるのはかっこいいのだそう。
デリバリーの寿司ショップも人気で、
黒いヘルメットに忍者みたいな黒い服を着て
さながらピザの宅配のように黒いバイクで街を走る姿を何度か目撃しました。
写真あ.JPG
こんな店構え。
写真い.JPG
デリバリーの巻き寿司

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2012/12/12

すっかりご無沙汰してしまいました。

慌ただしく過ごしている間に更新できぬまま随分時間がたってしまいました。
このところサライの連載で旅が多くて、
金沢に金箔、米沢に紅花染め、東京下町に浮世絵の彫り師・・・と
日本を旅していました。
といっても、ほぼ日帰りに近い取材なんですけど。(笑)
古き良き日本の風景と、
そこで伝統を守り抜く職人と呼ばれる技師の方々に出会うと、
日本の美しさや人々の真摯な心意気にじーんと胸が熱くなります。
日本美術を支える技は、見えない手間が途方もなく多くて、
まさに下支え。感動します。
よかったらサライ見てください。
結城昌子

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2012/10/23

なんでゴッホはあんなに急いで次々描いたかを考えてみた。

ゴッホがほぼ二日に一枚のペースで絵を仕上げていったという急ぎ方がずっと気になっていました。もっとのんびり描いていたなら・・・、なんてつい考えてしまいますよね。
もちろん病気のこともあったと思いますが、最近私はこんな風に思うようになりました。
ゴッホにとって絵を描くことは仕事(ワークじゃなくてビジネス)だったんじゃないかって。
ゴッホはある時からテオと契約したんです。生活費の変わりにすべての作品を送るって。
だから遊んでいたらクライアントのテオに申し訳ない。出してもらったお金に相当するものを渡すのが自分の役割だと感じていた。つまり完璧な職業意識があった(きわめて独りよがりかもしれない)というわけ。だから、絵の詳細を書いた手紙をたくさん出すのも「私は今、こうしてあなたの仕事をこなしていますよ」って伝えるためだった。
テオを愛していたゴッホは少しでも多く、いい作品を送りたかった。自分は情けで面倒を見てもらっているわけではないと自ら納得するためにも。先払いの仕事を引き受けた人間ならそう考えても不思議無いですよね。
後世の人は兄弟愛として受け入れてしまうけれど、ゴッホにとって生命線である収入源を守り、継続させるためにはテオを説得し、満足させる必要を日々感じていたのだとしたら・・・。
こんな風に考えると何となく合点がいく気がするのです。テオだって他の画家をいっぱい抱えた目のいい画商だったのですから。
もちろんそれだけではないに決まっているけれど。
美しい兄弟愛を思うゴッホファンから叱られてしまうかもしれませんね。かなり現実に毒された見方にすぎないって。
でも、もしそうだとしてもゴッホの絵の価値が変わるわけではないのです。
だた、もう少しのんびり描いていてくれたらひょっとするともっと新しい作品を見ることができたかも、ってついつい欲張ってしまうんす、私。ゴッホって説教師の仕事でも、誠心誠意すぎてしまうほどです。仕事への律儀さが結局命を縮めてしまった。そしてその律儀さあったからこそ、こんなにも多くの作品を私たちに残してくれた・・・。やるせないですよね。
結城昌子

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