2013/11/17
大塚国際美術館のモザイク画
8月から更新できずに、秋を通り越して冬を迎える時期になって
しまいました。朝晩寒くなってきましたが、
皆さまお元気でしょうか。
この間のこと、いくつか書いておきたいと思います。
大塚国際美術館での夏のイベントで
一枚の興味深いモザイク画と出会いました。
「ナイルモザイク」というその絵。
ナイル川の上流から下流までを一枚の絵とした楽しくて
ちょっとふしぎな作品です。
大塚国際美術館には、有名な
「アレクサンダーモザイク」もあってモザイク好きの私は
うれしいのですが、このナイルモザイクには驚かされました。
ちょうど「洛中洛外図・舟木本」の謎を追いかけていた毎日だったことも
あってか、それぞれの場所での暮らしを細かく表現している感じが
(上流では人々が弓矢で動物を追いかけ、
下流では宮殿でお祭り騒ぎをしています)
「いつでもでどこでも画家の目って変わらないな」という思いに
つながり、ひとり悦にいっていました。
おもしろい絵です。
徳島の大塚国際美術館を訪れた際には、ぜひチェックしてみてください。
結城昌子
2013/07/18
今年も、鳴門でサマーイベントやります!
皆さん、お元気ですか?
暑いですね。
なのに今日も各地から豪雨のニュース。
雨が欲しい地方と、雨要らない地方がちぐはぐな感じです。
野菜も値上がりしているし。。(苦笑)
そんな暑さの中、「暑さなんか忘れちゃおう」というわけで
今年も恒例となった、徳島県鳴門市にある
大塚国際美術館のサマーイベントを
お手伝いさせていただきます。
今年は名付けて「名探偵は美術館にいる!」。
うん? どこかで聞いたような。。
そうなんです。
この美術館では、映画「テルマエ・ロマエ」のヒット以降
古代ローマ美術への人気がぐんぐんアップしたそう。。
マンガや映画の力って凄いなあ、、と思いつつ、
映画の題名をちょっとお借りしました。
といっても、私のイベントは映画と全く関係なく、
集まった子どもたち家族の皆さんと、
与えられた画像ヒントを手がかりに
全図に迫るという探偵ゲームです。
なんとなく全体を眺めているだけでは
見過ごしていたものがよ〜く見ていると見えてくる。
この瞬間ってたまらないんですよ。
画家の目線とか、絵のなにかとぴったり重なった感じで。
こういうお話もおいおい書いていくとして
7月27日(土曜日)の午後
お時間のある方は鳴門まで足をお運びください。
大阪、神戸からも思ったより近いです。
(下のチラシ画像の日付の曜日間違っています。
開催日は、27日=土曜日です。)
結城昌子
2013/05/27
サライ 芦屋釜
月日の経つのは早い。社会の変化も早い。
じっくり腰をおちつけた歩みそのものが難しいと思っていた矢先、
福岡県の小さな町で素敵な文化復興プロジェクトに出会った。
今年1月のことだ。
88年〜89年、時の竹下内閣が「ふるさと創成資金」と銘打って
各町に一億円を配った。
バブル期らしい、今となれば耳を疑いたくなるような政策だけれど
ここ芦屋町は目先の派手さよりも将来につながることを
考えた(のだと思う)。役場が偉かったのか、
町の人々の志が高かったのか。。とにかく
江戸初期に途絶えた地元の名品「芦屋釜」(茶道の茶釜)の
復興を志した。
ところがプロジェクトは予想外に難航した。
さまざまな壁を乗り越え、プロジェクト開始から十数年
ついに今春、見事な芦屋釜を作り出す一人の芦屋鋳物師が誕生した。
技を間近で見させていただいた私は
それをサライの連載の今号に短い文章で書かせていただいた。
店頭に並ぶや、多くの方々から静かな激励の言葉が届いた。
いや。。これらのあたたかな言葉は
芦屋釜復興を支えた若いスタッフの皆さんにこそふさわしい。
「日本美術の技」の連載は続きます。
人知れずリレーされていくこんな素敵なプロジェクトを求めて。。
もしそのようなお話がお近くにあれば、ぜひお聞かせください。
よろしくお願いします。
結城昌子
2013/03/30
ラジオ J-WAVE SUNDAY LIBRARY