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2014/10/17

截金と普賢菩薩像

一昨日、上野の東京国立博物館で
国宝展のプレビューに参加させていただきました。
台風一過の暑いほどのよいお天気の下、
妙齢のご婦人方や
海外の方々の多さにいささか尻込みしながら(入館は長蛇の列)、
このところ語ることの多い
国宝「普賢菩薩像」を堪能してきました。
fugenbosatu.jpg
好きです、やっぱり。菩薩さまはおだやかなお顔だし、
白像は愛らしくてチャーミング。
目をこらしてみたけれど、肝心の截金の金は
あまりよく見えないのが残念。
でも確かに残っている。
このところ、截金関連でいろんなところに
その話をコメントしたから、どうしても
この目で確認しておきたかった。
yuki_zasshi.jpg
上は和楽の国宝アンケート、
下はサライの日本の技の連載です。
明日のNHKラジオでもちょっぴりこのお話し
しようかな。。。。と思っています。
結城昌子

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2014/10/02

サントミューゼ

今日、長野県上田市の
交流文化芸術センター・市立美術館が
サントミューゼという愛称で開館しました。
ここは音楽ホールと美術館がひとつの敷地におさまり、他にもスタジオや会議室、和室や市民ギャラリー、子どもアトリエまで完備していて、それらが直径100mの芝生の広場を半周する交流プロムナードでつながっているというスケールの大きい施設です。
私は施設等運営管理計画美術館検討委員のひとりとして
計画検討に参加しました。
開館の式典後、設計された柳澤孝彦先生
(東京都現代美術館等の作品がある)が
私につきっきりで館の中を案内してくださいました。
地元の木材をふんだんに使った外装と内装は素晴らしいの一言です。
ホールの音を研究した内装も上田の木で包まれ、
高音と低音の周波数による響きの違いまで考えぬいたデザインに驚きました。
建築に限らずデザインは用途を考えるので当然といえば当然なのですが、
これほどの細部にまで使う側に立った(しかも美しい)作品は
心を激しく揺さぶるものがあり、深く考えさせられました。
建築はやはり様々な知恵の集積なのですね。
ueda3.jpg
ホールの内装です。写真ではわかりにくいのですが、
地元の木材が惜しげもなく使われています。
ueda2.jpg
記念式典では写真の和太鼓演奏のほか、横笛、吹奏楽、合唱、コカリナ演奏という様々な音色が流れましたが、どれもとてもいい音がして迫力満点。ホールはやはり音がいいことが一番ですね。
上田の皆さん、開館おめでとうございます。
この場所で、素敵な活動の輪が広がっていきますように。
柳澤先生、お疲れ様でした。
記念すべき建築物がまたひとつできましたね。
ueda1.jpg
上田に行く機会があれば是非覗いてみてください。
ちなみに美術館では今、創作版画の祖、「山本鼎のすべて展」を開催中です。
結城昌子

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2014/09/27

ミツバチの一枚画コンクール

今日、山田養蜂場主催の「ミツバチの一枚画コンクール」の
表彰式がありました。
受賞したみなさんおめでとうございます。
実際に絵を描いたみなさんと直接会って話をすると、
それぞれの絵に対する熱意が伝わってきて、
審査員である私まで誇らしく思えてくるではありませんか。
3歳から74歳という年齢の幅、北海道から鹿児島までの地域の広がり、
そうそう今回はアルメニアとマレーシアのお友だちも受賞しました。
その席で、審査をご一緒したミツバチの研究者である
佐々木正己先生(玉川大学名誉教授)から伺った話が
私の心を熱くしたのでちょっと書きますね。
おなかを空っぽにさせたミツバチ10匹を箱に入れ、
そのうち1匹にだけ赤い蜜をお腹いっぱい食べさせて
箱に戻すとどうなるのでしょうか。
しばらくすると、なんと10匹全部のミツバチのおなかに
赤い蜜が確認できたのだそう。
1匹が口移しに他のミツバチたちに分け与えていたんです。
ミツバチってなんて素晴らしい生き物なんでしょうね。
ちなみに空っぽのおなかのままでいると
3時間ほどで死んでしまうのだそうです。
また、里山を撮り続ける写真家の今森光彦さんからも、
昆虫の話をたくさん教えていただき、にわか昆虫ファンになりました。
山田養蜂場、朝日学生新聞社のスタッフの方々、お疲れ様でした。
このコンクールの受賞作品はこちらでご覧いただけます.
ミツバチの一枚画で検索してください。
結城昌子

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2014/08/04

豪雨の鳴門、みんなありがとう!<2>

大塚国際美術館は、8月末日まで
「名画で体験 古代ローマめぐり」という夏休みファミリープログラムを
毎日おこなっています。
昨日はその一日ワークショップ「古代ローマの神々を探せ!」でした。
毎夏お手伝いさせていただいていますが
美術館のスタッフさんたちの情熱がすごい!のです。
楽しいプログラムの詳細はホームページをのぞいてみてください。
特に今年は必見です。
地元の鳴門教育大学や京都の美術大学の学生さんたちの協力が
大きいとはうかがっていますが、スタッフの方々、ボランティアの方々の
名画に対する愛情と熱意なくしてはとてもこれだけ親しく楽しめるものを
手作りすることはできないと思います。
この美術館では歌舞伎も開催されれば
恐い絵ツアーも開かれます。
名画に親しむためのアイデアが
あたかも名画のテーマパークのごとく満載なのです。
しかもそれが単なる受けねらいではないのです。
子どもたちの表情を見てください。
どうです。この、まじめに楽しそうな顔つき。
0803_5s.jpg
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かけつけてくださったボランティアさんとも記念撮影できました。
ありがとうございました。
皆さんの名画に対するパワーを受けて
私も巫女の衣裳を借りて、その気になっていました。(笑)
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さらに楽しい美術館をめざして年々変身していきそうですね。
期待しています。
結城昌子
(写真はすべて了解をいただいて載せています)

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2014/08/04

豪雨の鳴門、みんなありがとう!<1>

昨日、豪雨の徳島県鳴門市の大塚国際美術館で
恒例のサマーワークショップをみなさんと楽しんできました。
エネルギーいっぱいもらったよ。
今日も激しく降っているようで心配ですが、
激しい雨のなか、たくさんの子どもたち、お父さんお母さんが
集まってくれて、驚きました。
ありがとう。ありがとう
0803_1s.jpg
終了時のみんなの記念写真です。
悪天候のため早めに館をあとにされたご家族もいらしたようですから
大賑わいだったことが分かります。
どうです? みんなそれぞれの「今日の守り神さま」と出会えて
幸せそうでしょ。
結城昌子

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