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2020/12/19

レンブラントは誰の手に?

すっかり更新を怠ってしまいました。

みなさま お元気ですか?
せっかく休館していた美術館が開いたというのに、
なかなか新型コロナ、終息してくれませんね。

今日は久しぶりに
来春に封切り予定の映画のご紹介です。

「レンブラントは誰の手に?」です。
私は先日試写で見せていただきました。

この映画、(ネタバレになってしまうかもしれませんが)
レンブラント絵画に魅せられた、
画商や研究者や修復家やコレクターが、
新しく発見された絵を自分の物にしようとするさまや、
真贋を巡るさまなどが描かれたドキュメンタリー風の作りです。
パリのロスチャイルド家が所蔵していた作品を
国外に渡したくないルーヴル美術館と
自国へ持ち帰りたいアムステルダム国立美術館が欲しがる様子など、
現代のレンブラントを巡る様々な人間模様がおもしろかったです。

中身は実に大真面目なのですが、
レンブラントの作品を買うことなど
想像も出来ない私にとっては、登場人物たちの必死さが
どことなくユーモラスにさえ感じられて楽しかったです。

一般的に言われる「光と影のコントラストが…」なんて言う
ヤワな(笑)説明など一切無く、
心からレンブラントを愛する現代の人たちの言葉には説得力があって、
今までとは違ったレンブラントの魅力を垣間見た気がしました。

見終えたその日は、思わず手元にあった画集をめくっていました。

結城昌子

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