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2020/04/05

ガラス貼りのビルに生まれ変わった アーティゾン美術館

現在は休館中なので、早めに見てきた私からちょっとご紹介。

ミュージアムタワー京橋という大きなビルの4階から6階の3フロアが展示室。
総床面積が旧ブリヂストン美術館の約2倍だそうです。

開館展は、新しく収蔵された作品も加えた所蔵品展。
入ってすぐ、晩年、足を病んだマネが片足に重心をかけて、自分の姿を描いた自画像が目に飛び込んできて、なつかしかったです。「また、お目にかかれましたね」っていう気持ちになりました。
セザンヌの「サント・ヴィクトワール山とシャトーノワール」もありましたね。
そしてルノワールの「すわるジョルジョット・シャルパンティエ嬢」。
かわいい少女像が得意だったルノワールのなかでも「ぴかいち」の作品だと思います。青い服に赤いネックレスをつけたおしゃまな姿は、全く変わらず愛らしさを放っていました。

印象派は以前から充実していましたが、カイユボットの作品やメアリー・カサットなども加わって、さらに厚みが増しました。ドガ、シスレー、ピサロ、モネ、ゴーギャンなどじっくり味わいたい作品ぞろいです。もちろんピカソ、マティスも。

日本ものでは青木繁の「海の幸」がやっぱり良かったです。
石橋美術館が閉じられ、作品を東京で一括管理することになり、今後この美術館を代表する作品になっていくでしょうね。
関根正二の、亡くなる1919年の作品「子ども」も貴重な作品です。

天井が高くなって、以前見ていた時とくらべて
「へえ、意外に小さかったんだ、この絵」などと驚きました。
人の印象って、空間によってこんなに変わるんだなって思ったりしました。
個人的には以前のアットホームな雰囲気の美術館が好きだったのでちょっと淋しい気もしましたが、
アートが時代とともにあるように美術館も時代と共に変化していくんですね。

結城昌子

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