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2020/04/29

北斎の絵本 富士山みえた〜!!

『モネの絵本 太陽とおいかけっこ』に引き続き、
またまた堤さんが私の本の読み聞かせをしてくださいました。

今度は私の最新刊、
『北斎の絵本 富士山みえた〜!!』です。
まだ、昨年の秋に出たばかりですので、
ご存じない方も多いと思います。

この機会に是非!
堤さんは声優さんでもあるので、
たくさんの声を持っています。
本当に羨ましいです。
江戸の気分までを味わえる読み聞かせは
大人の方でも楽しいですよ。

北斎の絵本読み聞かせリンク先

『北斎の絵本 富士山みえた〜!!』は
霊峰富士を見ていた江戸の庶民の
気持ちになって書いたものです。
でも書きながら、それは
そのまま今の時代にも通じることに気づきました。

いつの時代も変わらないものもあるんですね。

絵本のなかで、小布施の祭り屋台の天井画の龍が
江戸の庶民と読者のみんなに語りかける言葉は
「富士のお山はどこにおる?」です。

晴れた日には私のいる東京からも富士のお山は見ることが出来ます。
残念ながら我が家からは見えませんが、なぜか
日本人はみんな富士山が見えると
「富士山みえた〜!!」と声に出して言うのです。
旅の途中の新幹線の車窓からでも、峠越えする車の中でも、
飛行機のアナウンスでも…
「富士山みえた〜!!」は日本人の心そのものなんだと
思って、サブタイトルにしました。

ご存知のように、私のこのシリーズには
それぞれサブタイトルがついています。
実はそれが私にとって本を作る上で
とても大切にしてきたところです。

その感じが伝わってくれますように。

もし、読み聞かせを聞いてご興味がありましたら、
お手元に置いていただければ嬉しいです。

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2020/04/29

雑感

みなさん お変わりありませんか?

こんな今だと、変わりがないだけで素晴らしいことのような気がします。
でもきっと元には戻らないのだろうと思ったりします。
いい意味にも悪い意味にも、何か変わってしまったようです。

働き方とか勉強や遊びの形とか、
信頼感や思いやりとか…まだまだ変わったことはいろいろありそうです。

西洋美術の歴史に置きかえて考えてみれば、
アートは進歩してきたわけではなく、
(いつも時代の空気感のようなものを吸収して)
その可能性を広げてきたのだと私は思っています。

だからアートのみならず、
今はいろんな可能性が生まれている時なのかもしれません。
みんなでその新しい可能性の広がりを見届けたいです。

まだまだ続きそうな新型コロナとの戦い、
頑張りましょうね。

結城昌子

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2020/04/21

画集をめくって過ごす日々

もうどれほど家にいることでしょう。
昼下がりのひとときを画集をめくって過ごしました。

今からほぼ100年前。
1918~20年に世界を襲ったスペイン風邪。

スペイン風邪は世界各国で多くの死者を出した
インフルエンザです。
でも、スペインで発生したわけではありません。
スペインの流行が大きく報じられたためについた俗称だそうです。

ウィーン世紀末の画家、エゴン・シーレもその時の
スペイン風邪で亡くなっています。
奥さんのエディットが亡くなり、
3日後にシーレも同じ病でこの世を去りました。
シーレはまだ28歳だったのに…
感染症って恐ろしいですよね。

エゴン・シーレの目力の強い自画像を見ていると、
とても人ごととは思えません。
今のヨーロッパでも同じようなことが起きているのかと思うと、
本当にいたたまれない気持ちになります。
もちろん日本でも同じです。

けっして侮ることなく、外出を控えようと改めて思いました。

そうそう、クリムトも同じ年に、スペイン風邪をこじらせた
肺炎で帰らぬ人になりました。
フランスの詩人、アポリネールもスペイン風邪の犠牲者ですね。

安心して笑いあえる日々を早くとり戻せますように。

結城昌子

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2020/04/08

モネの絵本 太陽とおいかけっこ

私の本『モネの絵本 太陽とおいかけっこ』(小学館)を
youtubeで読み聞かせして下さいました。

堤裕子さんの素敵な声で聞くと
同じ本でも、まったく違った印象になることに驚きます。

この本をご存知の方もそうでない方も
是非、聞いてみて下さい。楽しいですよ!

https://youtu.be/ME49F7-epMw

このシリーズはいろいろな方が、時折
読み聞かせして下さってきたのですが、
youtubeは初体験です。

堤裕子さんは『モネの絵本 太陽とおいかけっこ』の
子どもの頃からのファンだそうで、
掲載については、丁寧な事前のご連絡をいただきました。
たくさんの本の中から選んでいただきありがとうございました。

結城昌子

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2020/04/06

昨夜のラジオ深夜便をお聞きいただいた皆さま

なるべくたくさんの方々が知っている名画を中心にお話ししたいと思いましたが、慣れない電話での話となり、なかなかそうもいきませんでした。

なので、どんな名画かをまったく想像できなかったなかった方のために、個人的に昨夜の話に触れた画像をこのブログにアップすることにします。

NHKの聴き逃しサービスと併せて見ていただければ嬉しいです。

気高さの虜になった
レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』です。テンペラという技法で描かれています。

ちなみにミケランジェロの天井画や祭壇画(システィーナ礼拝堂の)はフレスコ画です。

果てしない対話に引きずり込まれたレンブラントの『夜警』です。

磁石のような引力に吸い寄せられたベラスケスの『ラス・メニーナス』。

どれも名画中の名画ですね。

ルイジアナ美術館で出会った素敵な老父婦です。もう一の美術館の楽しみ方を教わりました。

オスカーラインハルトコレクションで見た
ゴヤの『鮭』です。
余りに驚いたので忘れることができません。
でも、実はその時、私の頭をよぎったのは
明治の画家、高橋由一の『鮭』の絵でした。
鮭を描く有名画家が世界中にいるんだなって。
しかも、泳いでいる鮭じゃなくて食用になった鮭を!!

オルセー美術館で私が見つけたチョーカーです。
マネの絵の中の女性とお揃いなんです。笑

NHKの聴き逃しサービス
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=0324_07_343809
多分6日(月曜日)からおそらく1週間くらいアップされると思います。

お聞きいただきありがとうございました。

結城昌子

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