logo
  • blog
  • my books

2018/01/20

未来の土木コンクール

私にとってはちょっと変わったコンクールの
審査に参加させていただきました。
お台場の日本科学未来館で今日発表が行われた、
土木学会主催の「未来の土木コンクール」です。
このコンクールは、子どもたちの夢を
土木の専門エンジニアの方々が形にするというもの。
子どもたちは未来プランナーとして、こんな未来にしたいな…
というプランを発表し、それを
日本を代表する土木の専門技術者が、
会社の枠を越えて6、7人のチームとなって
具現化して発表するというユニークな試みです。

未来の土木コンクール1
大人と子どもの混合チームの発表を審査するひとときは、
恐れ多くも楽しくて、私にとってはとても新鮮な体験でした。
最終選考に残った優秀賞のチームは5つで、
それぞれにユニークでした。
詳しくはホームページを見て下さいね。
そのなかから最優秀賞に選ばれたのは、
被災時に公園の遊具で発電をするというプランでした。
ブランコや滑り台、シーソーなどで発電できれば、
避難した公園が停電でも、子どもたちの遊ぶ力で
発電しようというメッセージが込められています。
笑い声まで発電に利用しようというものですが、
技術者の方々の丁寧な試算では、
ひとつの公園で一日0.16kwhしか発電できないことになり、
とてもまかないきれないので、
全国の公園から送電するシステムまで加えられての具現化でした。

未来の土木コンクール2
私も大好きな内容でした。
簡単な試作品まで作られてあって、
声を出すとほんの少し電気がいて、
サイエンスアートのようでわくわくしました。
ディズニーランドなどに代表される
電気をふんだんに使う遊園地とは真逆の、
電気を生み出す遊具は本当に素敵なプランです。
子どものベラボーとも思える夢もさることながら、
真剣に取り組む大人の皆さんの真摯さにも感動しました。
子どもたちの笑顔はもちろん素敵でしたが、
技術者の方々の笑顔はもっと素敵でした。
あっという間の2時間半。
関係者の皆さま、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
結城昌子

comments (0)