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2013/11/20

「ターナー展」ブロガーナイト

先ほどまで東京都美術館で
ブロガーナイトのトークイベントに参加していました。
鈴木芳雄さんとのトークです。
今回のターナー展。30代から60代までの作品を
順を追ってみることができる貴重な展覧会だと思います。
ターナーファンならずとも楽しめますよ。
ブロガーナイトに参加された方は約80名。
熱心に耳を傾けてくださりありがとうございました。
ところで、お詫びです。
私、大ウソを言ってしまいました。
モネとターナーのヴェネツィア風景を描いた場所が同じだと言いましたが、
厳密にはかなりずれていました。水辺に沿って800メートルほど。
モネは西の空を見て、ターナーは南を見て描いていました。
ちなみにモネの絵の右端に描かれた教会が
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂で、
ターナーの絵の中央右寄りに描かれた教会です。
見た時の空気感の印象がハッとするほど似ていたので、
どこでどう思い違いしたのか、勘違いしていました。
とはいえ、普仏戦争を逃れてロンドン滞在中に見たターナーから
強い影響を受けたモネが、ヴェネツィアを描くとき、
ターナー作品を思い出さないはずはないと思うのです。
下の絵を見比べると、全然違うのにどこか似ている。
空気感が似ていませんか。
皆さんの印象はどうですか?
tuener1.jpg
ターナーのヴェネツイア
monet_venis.jpg
モネのヴェネツイア
monet2.jpg
モネの描いた場所に立って撮影した写真
残念ながら右手のサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂は
工事中で幌がかかっていて優美な丸屋根が角張って映っています。
それにしてもターナーはやはりいいですね。
アカデミックでありながら
絵画の可能性への挑戦者でもあるなんて、格好良すぎです。
関係者の皆さま、お疲れさまでした。
ありがとうございました。
結城昌子

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2013/11/17

伊勢丹新宿店でのプチ<キッズ>イベント

12月28日、伊勢丹新宿店6Fのキッズインスピレーションという
ミニイベントコーナーで、「名画に挑戦!」イベントを行います。
詳しくは、キッズインスピレーションのスケジュール案内ページ
(リンクしています)で。内容はこんな感じです。
isetan_kids1.jpg
年末の慌ただしい時ですが、
ご興味のある方はお申し込みいただければ。。。と思います。
親子でお出かけください。
p.s. 1月19日には隣の伊勢丹会館にある教室で発展形の「名画に挑戦」を行います。
結城昌子

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2013/11/17

第一回ミツバチ一枚画コンクール

山田養蜂場さんが主催する「第一回ミツバチ一枚画コンクール」
の選考会と表彰式が終わりました。
選考委員の一人として、力作の数々を間近で見せていただきました。
3万点を超える応募総数の中、(第一回というのに)
最終選考作品のレベルの高さにびっくり。
幼児の部の大賞は、埼玉の小林将光くんに決まりました。
こんなミツバチ、かけそうでかけませんよね。
mitsubachi.jpg
選考会の途中、玉川大学の佐々木教授から
興味深い話を教えていただきました。
<ミツバチはピカソとモネの絵を見分ける>という話。
いったん「こちらがピカソ、こちらがモネ」と教えると
次からピカソとモネの他の作品を見せても、それぞれ見分けるそうです。
そんな学術研究が海外の有名科学誌で発表されたそうです。
驚きました。ミツバチってすごい。
最近遅まきながら、傑作の持つオーラ(周波数・波動)というものの存在を
なんとなく感じるようになっている私。
大画家が作り出す画面には、画家毎にオリジナルの周波数帯が
形成されていて、ミツバチはそれを読み取るということなのでしょうか。
皆さんはこの報告、どう考えますか?
結城昌子

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2013/11/17

「日本美術の技」の旅

雑誌サライの連載「日本美術の技」も二年目に入りました。
月刊誌の連載は、朝日小学生新聞の連載のように週一で巡っているわけでは
ありませんが、一ヶ月ってあっという間です。
この秋は、奈良、會津、東京、茨城と足をのばしました。
奈良は墨の都でもあり、古くからの伝統が今もきっちり継承されて
います。その伝統に「よい墨になるか否かはニカワしだい」という
墨運堂・松井会長の研究が加わって、奈良の墨は新しい局面を
迎えているようです。
「結城さん、墨を使った作品作りにもぜひ挑戦してください」との
言葉をいただいて、墨と筆を使った日本風な絵本作りへと
背中を押された気分です。いつか挑戦してみたいですね。
それにしても今も油を燃やした煤から、それを集め練り上げ墨をつくっている
人々がいることに、感銘と刺激を受けた取材になりました。
sumi.jpg
(宮地工 撮影)
結城昌子

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2013/11/17

大塚国際美術館のモザイク画

8月から更新できずに、秋を通り越して冬を迎える時期になって
しまいました。朝晩寒くなってきましたが、
皆さまお元気でしょうか。
この間のこと、いくつか書いておきたいと思います。
大塚国際美術館での夏のイベントで
一枚の興味深いモザイク画と出会いました。
「ナイルモザイク」というその絵。
ナイル川の上流から下流までを一枚の絵とした楽しくて
ちょっとふしぎな作品です。
nile_all72.jpg
大塚国際美術館には、有名な
「アレクサンダーモザイク」もあってモザイク好きの私は
うれしいのですが、このナイルモザイクには驚かされました。
ちょうど「洛中洛外図・舟木本」の謎を追いかけていた毎日だったことも
あってか、それぞれの場所での暮らしを細かく表現している感じが
(上流では人々が弓矢で動物を追いかけ、
下流では宮殿でお祭り騒ぎをしています)
nile_all72-2.jpg
「いつでもでどこでも画家の目って変わらないな」という思いに
つながり、ひとり悦にいっていました。
おもしろい絵です。
徳島の大塚国際美術館を訪れた際には、ぜひチェックしてみてください。
結城昌子

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