2012/01/08
迎春
あけましておめでとうございます。
本年もartandをよろしくお願いいたします。
今年のartand news第一弾は
一昨年、昨年と作業しました中学生のための
美術教科書(発行・開隆堂)が無事完成し
今春から全国で使われるというご報告です。
教科書は4年に一度改訂され、内容を一新します。
今回はトータルな「美術」の授業時間は減り、その分、
作品鑑賞などに費やす時間を多くとるカリキュラムに
なっています。
教科書制作(デザイン)に関わらせていただき
検定に関わる修正というものがいかに
内容的にも行程的にもハードなものかよく分かりました。
「教科書ってこんな風に作られているんだ」という実感です。
もともと美大では、「教職」も一応クリアしている私ですが
はるか昔のことで、あらためての発見がたくさんありました。
この開隆堂版の教科書は全国の中学生4人にひとりくらいの
割合で使われるのだそうです。
「うちの中学これを使ってるよ」というお子さんがいらしたら
ぜひ声をかけてください。楽しみにしています。
辛いことも多い学生時代。
こうした新しい教科書を手にして、明るい
実のある毎日をおくってくれたら幸せ
と思わず祈るような気持ちになっています。
結城昌子
コメント
メイプルさま
埼玉県の80.5%とはすごい数字ですね。
お教えいただきありがとうございました。
私は先日他の美術の教科書も見せてもらいましたが、
どの教科書を使うかでやっぱりちょっと変わりますよね。
なにより先生方は大変だな!? と思いました。
古代から現代まで幅広く知っていなければならないし、作品作りの指導をしながら個々の作品の評価もするって、思うより難しいこだと思います。
私は結構いろいろ子どもたちの絵を見てきていますが、
上手な絵と心のこもった絵とは違うし、個性の発揮どころもそれぞれ違うわけで・・・・。
審査の時は、複数の審査員で意見が分かれることも多いです。
私はいつも、それぞれの作品の「魅力」を最大限に探りながら選んでいます。
小学生の絵の中には、上手でなくとも表現することの喜びに溢れている絵が時々あります。見ているだけでこちらが楽しくなるような。
そういう作品を見落とさないようにするのが役目だと感じています。
M.Iさま
この教科書をみながら、
「へー、今の中学生はこんな作品に触れているんだ」
と改めて見入ってしまいます。
だんだんと美術の時間が削られていくなか、
中学生たちが美術とどんな風にかかわっていくのかとても関心があります。
試験問題に答えを出すのは得意だけど、答えの無い表現は苦手・・・という子どもたちが増えている気がします。
見ることの楽しさや、作ることの楽しさにいっぱい触れてほしいです。
新年明けましておめどとうございます。
今年も、art and の newsブログを楽しみにしています。
教科書製作に関わるのは、気苦労も多いのですね。でも、4月からは中学生は美術は新しい教科書で学ぶことができて、鑑賞教育の時間も増えるのは、望ましいことですね。
ちなみに、私の住む埼玉県での美術教科書採択は、圧倒的に開隆堂で、県内全生徒の80.5%(148,800人)が使用します。
詳しくはこちらをご覧ください。
↓
http://saikyou.co.jp/textbook/saitaku/attach/H24_jh_saitaku.pdf
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
楽しそうな教科書ですね。
美術ってこんなに楽しいんだよっていう
メッセージが伝わってきます。