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2010/04/18

「アムステルダム(新)国立美術館」という映画

今週、「アムステルダム(新)国立美術館」という
オランダのノンフィクション映画の試写(内覧会)
を見せていただきました。
09ic11.jpg
今年の夏、ユーロスペースで公開されるものだそうです。
監督とか、どのようないきさつでこのようなノンフィクション映画が
できあがったかなど詳細については、私はまったく分かりません。
レンブラント作『夜警』で有名なアムステルダム国立美術館。
この美術館が今大改造に入っています。その建築計画を
めぐって起こる騒ぎの一部始終を追っていくというもの。
この映画の面白さ(事実なので「面白い」と言っていいのかどうか)
は、美術館やアートに関わる人だけに感じられるようなもの
ではないと思います。
状況が二転三転していく人間ドラマ。
最後にはついに声をあげて笑ってしまって。。。
私などはどちらかといえば、
討論しながら作品をつくりあげていくという
プロセス向きのタイプではないので、
「だれにとっても、理想的なもの」を考えること自体が
すごいな、と感心してしまいました。
中に日本からこの美術館へ買い取られていく
二体の巨大な仁王像がでてきます。すばらしいものでした。
私はこの作品についてもよく知らず、
こういう作品が海外へ出て行くことには
ちょっぴり残念な感慨を抱きました。
この作品についてどなたかご存じでしたら、
教えていただければ嬉しいです。
ともかく、ちょっとおもしろい映画でした。
結城昌子

comments (4)

コメント

  1. 結城昌子 より:

    メイプルさん
    渋谷のユーロスペースも夏に上映予定です。
    実は試写が朝だったので、このところ立て込んだ仕事のせいで寝不足のまま行ったら眠ってしまうかも・・・と思っていたのですが、あまりのおもしろさに眠気が吹っ飛んでしまいました。

  2. 結城昌子 より:

    M.Iさん
    コメントありがとうございます。
    映画の冒頭でサイクリストのエコグループがエントランスの通路に不服を申し出るんですが、
    建築家は「このエントランスの設計プランでコンペに勝ったのに・・・」と嘆きながら設計の変更を余儀なくされてしまうんです。
    館長は理想を追い求めるわ、国は貴重な観光資源なので一刻もはやい改修を求めるわ、建築の請負業者は談合して価格をつり上げるわで、2007年か2008年のリニューアルオープンの予定が、結局いまだに工事は続いている始末。
    これがリアルなんだとすればもしかしたらあと10年くらい私たちはレンブラントの「夜警」を見ることができまいかも。
    アムステルダム市民にとっても痛手ですよね。
    日本人同士ならこうはならないよな、なんて思いました。

  3. メイプル より:

    結城さんがおっしゃっておられるように、とても興味深い「課題」だと思い、ネットで調べてみましたが、「仁王像」については今のところわからないでいます。この映画が「山形国際ドキュメンタリー映画祭」(2009年10月8日~15日)で上映されたことだけはわかりましたが…
    You Tube でほんの一部見ることができました。ぜひ夏に全編を見てみたいです。
      ↓
    http://www.youtube.com/watch?v=JRw8B9ch_yc

  4. M.I より:

    この工事が、他の建物だったら騒動は、どのようになったのかも気になりますが…
    ともあれ私などは、この人間ドラマが美術館工事を背景にしたというところに関心がわいてしまいます。
    公開は8月だったでしょうか。それまで楽しみに待ちたいと思います。

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