2010/03/08
ルノワール展記念講演
昨日、国立新美術館でルノワール展の記念講演をしました。
このブログから会場へ駆けつけてくださった方々、ありがとうございました。
あいにくの雨模様にもかかわらず、おかげで満席でした。若い二人連れや、中に中学生くらいのお子さん連れがいらしたのも望外の喜びでした。
残念ながら一部の方としかお目にかかれませんでしたが、声をかけていただき嬉しかったです。なんだかとても新鮮な気分でした。
会場を見渡して、私はとてもいい方々に応援してもらっているんだなということを実感しました。
ルノワール展は東京の後、大阪国立国際美術館に巡回することになっています。5月15日(土曜日)にそちらでも講演をしますので、お近くの方、よろしければお越しください。
皆さんとお話するうち、私はまた少しルノワールの魅力を再発見できた気がしています。
皆さんはどうですか。
結城昌子
コメント
Majorelleさま
コメントありがとうございました。
実は講演当日が雨だったので、きっと開場も空き空きなんだろうなと思っていましたが、思いがけずにたくさんの方の姿が目に入り…いつになく動揺してしまいました。(笑)
お忙しそうですね。まさに世界中を疾風のごとく駆けめぐっていらっしゃるんですね。どうぞお体気をつけてくださいね。
それにしてもその忙しさの合間に年間200回以上も美術館に足を運ぶってすごいことですよね。
Majorelleさんの忙しい日々にとって美術館や名画はどんな存在なんでしょう。いい気晴らしになっているのでしょうか。それとも、もはや恋人状態?
いつかお手すきの時に書き込んでくださると嬉しいです。
もし、大阪出張と日程が合うようでしたらどうぞお越しください。
左之介さま
講演後も皆さんからこんなにコメントをいただけるなんて幸せ者です。
自称「名画を愛するこもれび派」(笑)の私はルノワールに限らず、木漏れ日が大好きなんです。
「日向が好きなのに日陰も愛する」って感じ。(きっとそんな方も多いと思います。)
いい絵はいい友だちのようなものだと語ってきましたが、時に悪友が人生の指針をくれたりするように、絵を通していろんな世界を味わっていきたいですよね。
また書き込んでくださいね。
お越しいただきありがとうございました。
ご講演はご盛況だった様子でおめでとうございます。
是非拝聴をさせていただきたかったのですが、
いつものように出張となり駆けつけることが叶いませんでした。
ご報告が遅れましたが、先日お送りいただいた鑑賞券で今回の企画の作品群は大変楽しんで来ることが出来ました。感謝申し上げます。
「内輪を持つ若い女」は想像以上に色遣いが素晴らしいものでしたし、「アンリオ夫人」は川村美術館以来の再会でした。この作品を所蔵しているワシントン・ナショナル・ギャラリーでWidener Collectionの「踊り子」もあわせて借りてきて欲しいと願ってやみません。やはり、私には肖像画家としての時期のルノワールの作品がもっとも心を落ち着かせてくれるようです。
多分、大阪展も何かに出張の際で立ち寄り「イレーヌ嬢」ともお会いする機会が出来るかなと思っていますが、ご講演の時だと嬉しいなと密かな希望を抱いております。
講演当日。雨で冷えたのかかつてない突然の腹痛に襲われ、「どうしてこんな時に」と悲しく思いながら映画についての質問の時、部屋を後にしました。
パワーをいただいた今はいたって元気です。ありがとうございました。結城昌子さんの講演、すばらしかったです。グルヌイエールの二枚の絵の話しもきらきらした青春を彷彿とさせてよかったですが、私は木漏れ日の話しが何にもまして気にいりました。葉を描かずに頭上の大木を想像させ、さらにその上に広がる晴れた空を想像させる。なんてすばらしい解説なんでしょう。今までそんなこと考えたこともありません。
今夜このブログに来てみたら、やはり皆さんそれぞれの素敵な感想をお持ちで、ちょっとうれしくなったので、遅ればせながらのお礼のコメントを残させていただきました。
みつばちアーヤさま
来てくださっていたんですね。ありがとうございました。嬉しいです。
紹介したレストランはシャトゥにある「ラ・フルネーズ」というお店です。
のんびりとしたいいところですのでいつか是非晴れた日に行ってテラスで涼やかな風に吹かれながらランチを味わってください。
私も今とても行きたくなっています。
不思議なことに皆さんからパワーをいただいたのでしょうか、私この数ヶ月の疲れが吹っ飛んでいるんですよ。
肩こりも気のせいか軽くなっている。雪の夜の寒さもさして気にならないなんて。感謝です。
よかったらまた気軽にコメントしてくださいね。
講演会、素晴らしかったです。
チケットもありがとうございました。
早速ネットでアンティーク・リモージュを検索しました。
絵付けの筆遣いに、職人ルノワールの原点を見い出すと、
巨匠ルノワールの筆のリズムが、よりリアルに想像できる気がします。
先生からは他にも沢山インスピレーションを頂きました。
ご推薦のラ・グルヌイエールのレストラン、
キレイな帽子をかぶって、いつか訪れたいです。
メイプルさま
お目にかかれて嬉しかったです。なんだか照れくさいような不思議な気分でした。
「原寸美術館」も読んでいただきありがとうございます。
昨日の講演ではお話しできませんでしたが、ルノワールは花も抜群ですよね。ほんとに画面を輝かせる技と心をもった画家だと感じます。
実は時間が余ったらビリジャンとエメラルドグリーンの油絵の具を実際に使ってみようかとカンヴァスまで持って行っていたのに結局使えないままで終わってしまいました。
最後は手ばかりが映っていたんですってね。(笑)
恥ずかしいですよね。
昨日の講演会では、素敵な時間をいただきました。とても楽しく聞かせていただきました。
…昨日のお話を伺って、実は私はルノワールについてほとんど知らなかったのだと気づかされました。
パリから流れゆくセーヌ川に沿って、人々が集うアルジャントゥイユ、シャトゥー、ブージヴァル、そしてレストラン・フルネーズ
の建物とテラス…結城さんのお話とルノワールの絵は、私にキラキラと輝く水辺と、穏やかな風が流れる風景を想像させるに十分でした。
今回の展覧会では、私が一番好きになった絵は、『縫い物をする若い女』です。柔らかな色彩、縫い物という日常の何気ない所作の若い女性と、活けられている花、双方の美しさが際立つ作品だと思いました。
おそらく、ルノワールは女性の内面の美と外面の美しさのいずれをも描きだしたかったのだと思います。それが花を描くことにつながっているのではないかと思います。
講演会が終わって、短い時間でしたが結城さんにご挨拶も出来て、外は雨でしたが“(心が)晴れた日はルノワールに逢いに行こう”
という一日になりました。
本当にありがとうございました。
M.Iさま
きっと来てくれているんだろうなと思いながら最前列だったなんて全然気づきませんでした。お目にかかったことがないので当たり前ですね。(笑)
講演前にちょっとしたディスクトラブルなどがあって、開場が遅れたり、私が時間を勝手に間違えたり(笑)の不手際ばかりでしたが、最後までみなさんが熱心に聞いてくださったこととても嬉しかったです。
また機会があればおつきあいくださいね。
講演会は、最前列で結城さんの席の、ほぼ真ん前あたりで拝聴しておりました。
お話の通り、ルノワールって頑固な職人じゃなく、人を喜ばせる職人だったのですね。まさにプロですね。頻繁に目にするので食傷気味になりがちですが展覧会でじっくり向き合い、講演を聴くとやっぱり存在の大きさがわかります。
また、モネとルノワールがグルヌイエールを描いていた時から、既に2人の特長が表れていたというのにも驚きです。
ところで展覧会ではイレーヌ嬢には会えませんでしたが、「テレーズ・ベラール」は、髪の毛の生え際、透けた静脈のような額の左右の陰影、細かく描かれた髪の毛には、見入ってしまいました。
昨日は至福の一日でした。
時間がなくてご挨拶できず残念でしたが、次回の講演会に行けたら、お伺いしたいと思います。