2010/01/24
ルノワール展記念 地球に残したい5作品<3>
みなさんの残したい絵。それぞれの思いが伝わってきますね。
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全身全霊で鑑賞したものの中から、今の時代に必要な作品を中心に選びました。
・「蝋燭」高島 野十郎:やわらかな光には、衝動を静め、短絡的な過ちに気づかせる不思議なパワーが秘められています。自分と対峙できる作品です。
・「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」ゴーギャン:絶望の淵に立ちながら、描くという行為で、生きることに向き合った作者を見直しました。
・「牛乳を注ぐ女」フェルメール:裕福でない平凡なモデルの日常を、気品ある人間の姿として静謐に描いている所に、共感します。物質的な豊かさとは、別次元の豊かさが描かれているからこそ、素敵なのです。
・「焔」上村松園:女性の画家だって頑張っていた事を、忘れないでいて欲しい。あえて情念の一枚を加えさせて頂きます(笑)
・「都会のダンス」ルノワール:最後は楽しく軽やかに、気分転換出来る一枚を。ダンス三部作の中で、室内の2人には、至福の時が流れるようです。
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高島 野十郎の「蝋燭」は心に染みる作品ですね。
ゴーギャン「我々は・・・・」昨年見たばかりなのにまた見たくなりました。ボストン美術館、遠いな。
「牛乳を注ぐ女」フェルメール。<物質的な豊かさとは、別次元の豊かさが描かれているからこそ、素敵なのです。>その通りですね。
「焔」上村松園。情念の一枚ですか。大正時代ってクリムトとほぼ同じ頃。女性が強く妖しく美しい。
そしてルノワール「都会のダンス」。今回の展覧会には「ブージヴァルのダンス」が来ています。
ありがとうございました。
結城昌子
コメント
このあたりの作品。
「蝋燭」も「焔」も知りませんでした。
すみません。いい勉強になりました。
どなたかから「いいよ」って教えてもらう方が
ずっと親しみがわいてきますもの。
なるほど、このフェルメールの絵は、そういう読み方ですね。参考になります。
野十郎の「蝋燭」は去年、都美館の企画展で見ましたが、発するオーラに釘付けになりました。小さめながら存在感十分な作品でした。