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2010/01/30

ルノワール展記念 地球に残したい5作品<6>

コメント入れてくれたSさん(左之介さん)から届きました。ありがとうございました。
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みなさんの残したい作品をうかがっているうちにあれもあるぞこれもありでしょ、、、と眠れなくなっていました。(笑)
こんな考えてみたこともない問いかけ。知的な皆さんのご意見、この先も楽しく拝見させていただきます。
で私の場合。ふたをあけてみたら「おいおい、すべて印象派関連じゃないかよ!」すみません。若葉マークはこんなもんです。
「ダ・ヴィンチはもうお腹いっぱい」と思っていたのに、熟考していったらやはりしぶとく残ってきました、このオジサン。「最後の晩餐」を選びました。
モダンアートを愛する者にとってモネのオランジュリーの「睡蓮の池」、セザンヌのデビュー作「首つりの家」、スーラの代表作「グランドジャット島の日曜日の午後」は忘れられません。彼らの孤軍奮闘ぶり。「ありがとうございます」って感じです。
もちろん彼らに檄をとばしたわが北斎先生「神奈川沖浪裏」を外す訳にもいきません。

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mybest5_g.jpgクリックすると拡大になります。
・またまたレオナルドの「最後の晩餐」が登場。テーブルクロスの折りじわまで描く執念には驚くばかりですね。
・モネのオランジュリーの部屋では自分が池に浮かんでいる睡蓮の花になった気分におそわれた思い出があります。いいですよね。オランジュリーの展示を見ずして亡くなったモネに、見せてあげたいですね。
・「首つりの家」。堅牢な画面と奥行き表現。セザンヌはデビュー作からすでにセザンヌだったんだとあらためて感動しますね。ちなみに私は以前実際の風景を見てきましたが、普通の家でした。
・スーラの点描、どんなに時間がかかったことでしょう。実は今月まで朝日小学生新聞の私のコーナーで「スーラに挑戦」していました。挑戦した子どもたちみんなが「大変だった!」のひと言を添えてきました。もう、ぐちゃぐちゃの子どもの絵もあって、格闘の跡が微笑ましかったです。
・北斎の「神奈川沖浪裏」の大胆さには、さすがの印象派もびっくりだった(?)。
貴重な回答をありがとうございました。
結城昌子

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2010/01/30

ルノワール展記念 地球に残したい5作品<5>

Iさん(女性)からの5点です。ちなみに<3>のNさんも女性です。
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メッセージ:私が残したい5点
1.ミレー「晩鐘」→祈りのシーンが謙虚な厳かな気持ちにリセットしてくれます。
2.フェルメール「デルフトの眺望」→大好きなフェルメールからの1点。
3.ラトゥール 「大工聖ヨセフ」→手のひらに光りが透き通って、温かい気持ちになります。
4.コロー「モルトフォンテーヌの思い出」→ただただ美しい景色に魅了されます。
5.デュフィー「オーケストラ」→音楽が聞こえてきそう。デュフィーの音楽をモチーフにした絵からの1点。

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my best5_f.jpg
ミレーの晩鐘、この作品意外に小さいんですよね。でも大きく感じる。それってすごいことですよね。
フェルメールのデルフト風景は、私たちの飲み会の席でも一押しでした。
「オランダからはたとえゴッホもレンブラントもすべて渡しても、これだけは宇宙人には渡せない」と力説する人がいて(笑)、彼の迫力に降参。しぶしぶゴッホとレンブラントは差し出すことになりました。(笑)
「大工聖ヨセフ」はいいですよね。父の仕事を手伝う健気なイエスの姿に「ほろり」です。イエスは20代で目覚めるまでは、父の仕事を継いで大工になるつもりだったようですね。
コローの「モルトフォンテーヌの思い出」は銀灰色の諧調が抜群です。
またまたデュフィーです。ほんと音が聞こえてきそう。ところでIさんはこの絵からどんな音を聞いているのですか?
結城昌子

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2010/01/29

ルノワール展記念 地球に残したい5作品<4>

昨年一年間で延べで156展の展覧会に足を運ばれたNさんからです。
さすが目の付け所がマニアック(!)
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1.アドルフ・ウィリアム・ブグロー : ニンフ達
2.ルノワール : ルグラン嬢
3.レオナール・フジタ:5人の裸婦
4.レオナルド・ダ・ヴィンチ:最後の晩餐
5.大観:屈原
一つくらいは、純日本を入れておきたいですね。屈原は涙が出ます。1.は純粋に美しい!個人的にはアメリカに作品の多くが所蔵されているBouguereau展が日本で見てみたいですね。

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ブグローですか。甘美な女性の裸体はさすがサロンの重鎮。あらためて見ると何とも魅惑的ですね。
ルグラン嬢、またまた愛くるしいルノワールを入れてくれました。
フジタのこの頃の作品は抜群ですよね。私も大好きです。
レオナルドの一枚は最後の晩餐。数々の災難に見舞われ、ひびだらけになってもなおドラマは消え失せない。
大観の屈原。なるほど。
ブグローを日本で見られることがあるといいですね。
ありがとうございました。
結城昌子

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2010/01/26

チケットプレゼントのアンケート

       20100121220724_m.jpg
ルノワール展はすでに開催されていますが、会期は4月5日までですので、
ふるってお寄せくださいね。
私の講演は3月7日(日曜日)ですので、その際にチケットを使って頂けるよう2月下旬まで続けたいなと思っています。(詳しくは1月21日のブログをご覧ください。)
それぞれの選ぶ名画には、それぞれの思いがあります。
「そうそう」とか「なるほどね」とか「知らなかった」とか・・・頷きながら、みんなで思いを分かち合えたら嬉しいと思っています。
正解はありません。どうぞ楽しんで参加してください。
結城昌子

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2010/01/24

ルノワール展記念 地球に残したい5作品<3>

みなさんの残したい絵。それぞれの思いが伝わってきますね。
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全身全霊で鑑賞したものの中から、今の時代に必要な作品を中心に選びました。
・「蝋燭」高島 野十郎:やわらかな光には、衝動を静め、短絡的な過ちに気づかせる不思議なパワーが秘められています。自分と対峙できる作品です。
・「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」ゴーギャン:絶望の淵に立ちながら、描くという行為で、生きることに向き合った作者を見直しました。
・「牛乳を注ぐ女」フェルメール:裕福でない平凡なモデルの日常を、気品ある人間の姿として静謐に描いている所に、共感します。物質的な豊かさとは、別次元の豊かさが描かれているからこそ、素敵なのです。
・「焔」上村松園:女性の画家だって頑張っていた事を、忘れないでいて欲しい。あえて情念の一枚を加えさせて頂きます(笑)
・「都会のダンス」ルノワール:最後は楽しく軽やかに、気分転換出来る一枚を。ダンス三部作の中で、室内の2人には、至福の時が流れるようです。

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高島 野十郎の「蝋燭」は心に染みる作品ですね。
ゴーギャン「我々は・・・・」昨年見たばかりなのにまた見たくなりました。ボストン美術館、遠いな。
「牛乳を注ぐ女」フェルメール。<物質的な豊かさとは、別次元の豊かさが描かれているからこそ、素敵なのです。>その通りですね。
「焔」上村松園。情念の一枚ですか。大正時代ってクリムトとほぼ同じ頃。女性が強く妖しく美しい。
そしてルノワール「都会のダンス」。今回の展覧会には「ブージヴァルのダンス」が来ています。
ありがとうございました。 
結城昌子

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