2009/10/27
ミケランジェロに申し訳ない
24日、鳴門の大塚国際美術館で
「モネとジヴェルニー」という講演をさせていただきました。
壁面の大きなミケランジェロの祭壇画に
映写幕を下ろしてしまうのですから、もったいないこと
申し訳ないことの極みです。
それにしてもすばらしい空間。
天井はもちろんミケランジェロの天井画です。全面。
話しを詳しくうかがえばうかがうほど
この美術館のスタートからのプロジェクトは遠大で
ダヴィッドの「ナポレオンの戴冠式」の有名な大きな絵の額
などは建物の屋根を作る前に、青空天井から運び込んだそうです。
モネのスケッチコンテストの表彰式にも
プレゼンターとして並ばせていただき、
受賞された皆さまの表情がとても
晴れやかだったことにこちらが感激しました。
受賞された作品のレベルが高いことにも驚きました。
美術館の周辺は、越後妻有とは違った意味で
味わい深い日本の海の景色そのものです。
お天気にも恵まれ、瀬戸内海国立公園の入り組んだ入り江が続いて、
美しい眺めを作り出していました。
写真はちょっともやがかかっていますね。
この左下辺りの海域で渦潮が巻くのだそうです。
美術館が右上に見えています。
聞いてくださった皆さま、美術館の皆さまありがとうございました。
お疲れさまでした。楽しいひとときでした。
結城昌子
コメント
M.I さん
コメントありがとうございました。
ほんと。システィーナ礼拝堂をそのまま原寸再現とはすごいですよね。
天井画はアーチ形なので、陶板を局面に焼き上げる技術には驚くばかりです。
複製とはいえ臨場感いっぱいです。
講演でもお話ししましたが、
私はローマ、ヴァチカンにあるこの礼拝堂から、ミラノにあるレオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」のあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会まで、丸二日をかけて車で走ったことがあります。
大塚国際美術館ではミケランジェロのシスティーナ礼拝堂からレオナルドの「最後の晩餐」まで、最短で徒歩2分でした。(笑)
居ながらにして世界中を旅した気分です。
とはいえ、全部を順路通りに見ると4キロを歩くことになるそうです。その規模にも驚きますよね。
行くことがあれば歩きやすい靴で行かれることをお勧めします。
ミケランジェロの祭壇画をバックの講演会とは、なんて贅沢なんでしょう。
参加された方々が羨ましいです。
親戚が高知にいるのですが、高知県立美術館は私の好きなシャガールの作品が多く収蔵されているとの事なので、今度遊びに行ったら必ず立ち寄りたいと思います。
その途中で大塚国際にもぜひ行ってみたいです。