2009/10/15
瀬戸内海、直島
越後妻有もそうですが、ここも過疎化が進む島を
アートの力で活性化させようと実践してきた島ですね。
聞くところによると今や島には年間10万人の観光客がくるそう。
「ベネッセハウス」や「地中美術館」のほかに、
島にはアーティストたちが廃屋を利用して作品を残す
「家プロジェクト」があって、
この10月に千住博さんの「石橋」が完成したので、行ってきました。
築200年の家屋の母屋には瀬戸内海の風景に触発された「山水画」。
奥の蔵には「滝」も描かれていました。
襖に描かれた「山水画」は、千住さんの新しい挑戦の始まりを
感じさせてくれました。
もう一つ楽しかったのが大竹伸朗さんの「銭湯」。
いつも町の年配の方々に混じって外国の人や若者たちが一緒に
湯船につかっているそうで、
この町ならではの素敵な光景だと思いました。
私が訪ねたときは朝早かったため、「高松からこのお風呂に入りに来た」
という女性が大竹伸朗ワールドを独占していました。(笑)
写真は「銭湯」。
時と場所を忘れさせてくれるほのぼの空間にすっかり心和みました。
結城昌子
コメント
kei さま
大竹ワールドは、なんとも懐かしくて新しくて、そして刺激的ですよね。
直島の銭湯には旅人のために、大竹さんデザインの銭湯セット(タオルとシャンプーとリンス)が販売されていました。楽しくなりますよね。ほんと。
わはー!!!
なんて面白い銭湯!!と思ったら、敬愛する大竹さんの作品だったとわ!!大竹さん元気かな・・・。
そうなのですね。伊藤若沖展のように明かりをコントロールしたり、今後の美術展はライティングのしかけも大きなポイントになっていく気がいたします。明るくして細部まで見せてくれるのは個人的にはありがたいですが、暗い光の環境そのままを味わう、ということもありそうです。
なかなか楽しそうな所ですね。
話は違いますが先日、両国に版画展を見に行きました。しかし原画保護の為なのでしょう、照明の暗さが残念でした。
後で気付いたのですが、チラシやポスターに載っている絵の方が原画より明るく鮮明に見えていました。ビックリでした。
某デパートでのクリムトの展示も同じように暗く、同じ絵がテレビに出ていましたが、極端な話、原画より細部が良く見えたような…
もちろん、全ての美術展が暗い訳ではないですが、何か改善していただけると嬉しいですね。